Photo Story
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No.3 Autumn 2001 | ||
with 1984 Z31 300ZX "50th Anniversary" |
アイツと別れてもう半年になる―。 今日はアイツとの約束の日。アイツとまた会う約束をした日―。 アイツは自分勝手で、約束なんて守らず、ワガママで、意気地なしで、カッコつけで、本当に…本当にどうしようもないヤツ―。 このままじゃあ、私までダメになる―。 そう思って別れたのが半年前―。 ただ…。なぜだかその時、本当に何故だかわからず、あいつにチャンスをやった。 |
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「初めて会った日を覚えてる―?二人が出会った、あの店でもう一度会いましょう…」って―。 |
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我ながら馬鹿だなと思った―。 そんな約束なんかしなくたって全然イイのに… そんな約束なんて守らなくたって別にイイのに―。 でも、私はこの店にやってきた…。 |
そのうちライブがはじまった。 ちょっとイイ感じなR&Bが流れてくる…。 |
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「Wonderful tonight」― そうだ…。初めてアイツに会ったときにもこの曲を聴いた。 あの頃からアイツは本当にカッコつけだった…。 私の前で虚勢を張って、イイトコを見せようとして、無茶をして…。 |
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そして、少しだけ可愛げがあったかな? そんなふうに、ほんの少しだけアイツのことを振り返ってみた―。 この半年間でアイツはなにか変わったかな…? でも…。 |
![]() | アイツは現われない―。 約束の時間を二時間過ぎても現われない―。 相変わらずぜんぜん約束の時間を守らないヤツ…。 それとも―。もともと守る気がなかったのかな…? 見限られたのは…私の方か…。 何か…いやな日ね…今日は…。 バカなアイツの…見限ったアイツのために…泣いてしまう私がいる…。 |
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そしてライブは今日最後の曲へと差し掛かった…。 「LAYLA」― 寂しい…寂しい愛の歌… さぁ、私も店を後にする支度をしなくちゃね―。 でも…。そんな寂しげな曲にまぎれて…バカなアイツのクルマの音が聴こえる気がした。 |
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PLACE: LIVE&BAR Antique' Noёl' | ||
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