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Photo Story

No.9 2019 SUMMER
with 1999 Z32 versionR


 アタシが歌い始めたころ、

 「壁ってのはさ、乗り越えるためにあるモンだよ―」

 よくそんなことを言ってたね?アナタ―。



 PAをやめてからもう1年くらいは経つ?

 イヤになってやめたわけじゃないよね。


 もちろん、無理にとは言えないんだけど。

 でも、アタシは、アナタのやり方が気に入っている。

 だから今度のライブで、ぜひアナタにPAをやって

もらいたいんだ。


 代わりはいくらでもいる?

 他にも上手い人はいる?



 技術でイイ、悪いんじゃなくて。

 アナタの場の仕切り方、やり方が、呼吸が合うというか、やりやすいんだ。


 好きなんだよ、アナタが作り出す場の雰囲気の中で歌うことが―。


 このクルマに機材を載っけて、よくハコを移動してたよね。


 隣にもよく乗せてもらった。


 このクルマみたいに、またライブも人生に入らないかな?


 実感としてこっちはレベルアップしてると思っている。


 今度は初めてのワンマンだからリキも入るよ。


 今まさに、壁を乗り越えていけてるって感じがしてるんだ。


 こういう時、自分の1番の好きなメンバーを集めてやりたいと

思うのは当然だろう?



 「壁は乗り越えるためにあるンだよ」

 昔からよくそんなことを言ってたよね?



 アナタにも今の生活、生き方ってのがあると思う。

 でも、その壁ってやつを越える時には、隣にいてほしいな、

てね。

 見ていてほしいな、て―。

 アタシに、壁を乗り越えていく楽しさを教えてくれた、アナ

タにね。


 ………………。


 勘違いしないでよ!

 仲間としてだよ(笑)!


 ………………。



 実はさ、今度のライブのチケットも持ってきてる―。


 もう独り身じゃないんだし、あんまり無茶

を言えないともわかっているつもり。


 PAがダメなら、観客席からアタシを見てく

れてるだけでもいいんだ。



 大勢の観客にアタシのパフォーマンスを

見てもらいたい思いは、もちろんあるの。  


 でももう一つ、自分のコトを伝えたい人。そう、アナタに見てもらいたい、という思いもあって―。
 とにかく、ライブの日時をちゃんと覚えておいて!


 どこにいたって、アナタに届くように歌うからさ!



 「壁は越えていける!」


 って、必ず伝わるようにさ!





 ― 間違えてない、アタシはちゃんと前に向かって

進んでるんだって ―。
- f i n -




  MODEL:名古路麗惟来
      (なこじれいら)