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・ レストア作業について |
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― 考え方は人それぞれ ― |
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あれをレストア作業と呼べるものなのかわかりませんが…、あんまり思い出したくもありませんね。
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想像していただけるとお分かりになると思います。スクレッパーで、はつっていく先々で醜い腐食の穴を見つけていく気持ちを。
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外せる部品は全部外し、ガラス類のゴムパッキンも取り寄せて「剥離全塗装」ぐらいすれば、ビシッと決まるだろう!なんて考えていた自分を恨めしく思ったものです。
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それでもまだまだ小僧でしたから、車体強度の事なんか丸無視で、「なるべくパテは薄めに塗ってください―。」なんて呑気なことを、他の旧車の簡易な全塗装(丸ペン)で手一杯な板金屋のお兄さんにお願いしていたものです。
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しかし、これでもか、これでもか、というほどのアラが出ずっぱり。
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Aピラーは蟻の巣穴のように錆まるけ。
ラジエターコアサポートの付け根も腐食まみれで総取替え。
ハーネスは不必要な後付配線を取り除き、できる限りの手当てをする。
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そんなこんなの2~3年で何とか形になったものでした(ここからがまた大変だったのですが)。
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レストアは、例えば塗装の下地処理だけでいっても、いくつものやり方があると思います。
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剥離の仕方だって、サンドペーパーではくるのか、リムーバーか、バーナーの炎で炙ってスクレッパーでこそぐのか、etc、etc…。
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作業時間も、作業工賃も無限ではありません。必ず「限り」があります。
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そこのところの「見極め」が肝心でしょう。
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今現在も多大なる年月を経て、いろんな状態の旧車があることでしょう。
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もし、貴方がそういったクルマを保持したいと考えるなら、その状態に合わせたレストレーションを行ってくれる店を探し当てることが、まずは第一です。
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そしてもう一つ大事なこと。それはその作業をあなた自身しっかり納得すること。雑誌やネットの受け売りではない、あなた自身の考えで納得すること、そのためには多くの知識をなるべく蓄えること。それが必要なことだと思います。
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2009.03.24
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